杉岡システムが自社開発・製造・販売している映像遅延装置カコロクシリーズには、スロー再生やコマ送りをはじめとする多彩な機能が搭載されています。その中でも最大の特長が映像遅延再生機能です。
本記事では、この映像遅延再生機能の仕組みと、スポーツトレーニングでの活用方法について解説します。
映像遅延再生とは
映像遅延再生とは、カメラで撮影している映像をリアルタイムで録画しながら、設定した秒数だけ遅らせてモニターに自動再生表示する機能です。
一般的なビデオカメラやレコーダーでは、映像を確認するために「録画を停止 → 再生画面を開く → 見たいシーンを探す」という操作が必要です。カコロクの映像遅延再生機能では、こうした操作は一切不要です。録画中に自動的に遅延映像が再生されるため、モニターに目を向けるだけで、たった今の自分の動きを確認できます。
スポーツトレーニングでの活用
映像遅延再生機能は、特にスポーツトレーニングの現場で大きな効果を発揮します。
たとえば、バスケットボールのシュート練習を例に考えてみましょう。通常のカメラやスマートフォンで撮影した場合、自分のフォームを確認するには録画を止めて再生操作を行う必要があります。どんなに手早く操作しても10秒以上はかかり、その間にシュートした時の身体の感覚は薄れてしまいます。
カコロクを使えば、あらかじめシュートにかかる時間に合わせて遅延時間を設定しておくだけで、シュート後にモニターに目を向ければ、自分のフォームが自動的に再生されます。身体の感覚が残っているうちに映像で客観的に確認できるため、すぐにフォームの修正に取りかかることができます。
再生操作が不要なため、無駄なくスピーディーにフォームを確認できる点が、スポーツのスキルアップにおいて大きなメリットとなります。
カコロクの主な機能
カコロクシリーズには、映像遅延再生のほかにも、フォームの確認・分析に特化した機能が搭載されています。
- 映像遅延再生 — 最大160秒の遅延再生。秒単位または1フレーム(1/60秒)単位で遅延時間を設定可能
- スロー再生 — 6段階(1/2〜1/60倍速)のスロー再生で、動作の細部まで確認
- 繰り返し再生 — 録画した映像を巻戻時間分(最大160秒)遡って繰り返し再生
- コマ送り・コマ戻し — 1/60秒単位でのコマ送り・コマ戻し。瞬間的な動きの分析に
- ライン表示機能 — モニター上にガイドラインを2本表示。理想のフォームと重ねてズレを視覚的に確認可能(垂直・水平移動、回転対応)
- ライブ表示 — 遅延なしのリアルタイム映像をそのまま表示
各機能の詳細については、製品ページをご参照ください。
フルHDカコロクシリーズ
カコロクのフルHDシリーズには、用途に合わせた2つのモデルがあります。
VM-800HD-Light — コンパクトモデル
HDMI接続に対応した、手のひらサイズのコンパクトモデルです。リモコンと録画スイッチによる直感的な操作で、導入してすぐにお使いいただけます。
- 入力: HDMI(HDCP非対応)×1
- 出力: HDMI ×1
- 制御: 付属のリモコンと録画スイッチによる直感的な操作
- 外形寸法: 82(W) × 24(H) × 94(D) mm — 手のひらサイズ
- 重量: 160g
VM-800HD — フラッグシップモデル
業務用映像機器との接続に対応するインターフェースと外部制御機能を備えた、カコロクシリーズのフラッグシップモデルです。リモコン操作に加え、USBシリアルポートやデジタル入力ポートによる外部制御に対応しており、PC制御やフットスイッチ・センサー等との連携が可能です。
- 入力: HD-SDI/3G-SDI ×1(SMPTE292M / SMPTE424M)
- 出力: HD-SDI/3G-SDI ×1、HDMI ×1
- 制御: リモコン、USBシリアルポート ×1、デジタル入力ポート ×1
- 外形寸法: 184(W) × 30(H) × 93(D) mm(突起部含まず)— 新書サイズ
- 重量: 515g
デモ機無料貸出サービス
カコロクの導入をご検討の方に向けて、デモ機の無料貸出サービスをご用意しています。実際の環境でお試しいただき、映像遅延再生の効果をご体験ください。
資料ダウンロード
カタログや取扱説明書などの製品資料は、下記ページからダウンロードいただけます。